仕事に対する姿勢を見る

初めて石材店に行った時、まず店内の掃除が行き届いているかどうか、整理整頓されているかを確認しましょう。なぜなら…

建築業界で「大工さんの腕前を判断するには、仕事場がきれいかどうか見ればよい」と言われているのをご存知ですか？建築でも、墓石工事でも、仕事場をきれいに整えて初めて、良い仕事ができるものなのです。
工事用具が出しっぱなし、作りかけの墓石や削りくずが雑然と散らかっている…
こんな様子の石材店には、良い墓石工事ができる姿勢が整っているわけがありません。

また、石材店では、営業マン以外のスタッフの様子もそれとなく観察してみてください。
営業マンがお客様の前で愛想良く、元気良くしているのはどこの会社でも当たり前ですから、あえて営業マン以外のスタッフに注目してみるのです。
営業マン以外のスタッフが、きちんとお客様に挨拶をして、愛想良く元気良く電話応対などしている石材店は、信頼できる仕事をしてくれるでしょう。反対に、お客様に挨拶もせずスタッフ同士世間話をしていたり、ぞんざいな電話対応をしているような石材店には、大切なお墓の工事を任せるべきではありません。

お墓は単なるモノではなく、墓石の加工・仕上げから、墓地の工事、そしてアフターサービスまで、石材店の仕事に対する姿勢が反映されるトータルなサービス商品なのです。

展示されている墓石の数を見る

お店の姿勢を見て、気に入ったら店内に展示してある見本のお墓を見てみましょう。
この時、1つや2つしか展示していないような石材店はあまりおすすめできません。なぜなら…
「お墓の素人」であるお客様にとって、お墓にはどんなデザインがあるのか、お墓の石材にはどんな色・ツヤ・種類があるのか、お墓の値段の相場はどのぐらいか、等わからないことがいっぱいです。

想像してみて下さい。もし、あなたが初めて墓石店に行ってみたとき、2点だけ墓石が展示してあって、1つは「最高級品　1000万円」もう1つは「通常品900万円」と書いてあったらどうなるか…
おそらく、「お墓は普通、900万円ぐらいで作るものなのか」と思ってしまい、しかもお墓には高級・通常の2種類しかなく、お墓のデザインや石の種類を選ぶことはできないものだと思い込まされてしまうのではないでしょうか？
お客様にこのような誤解を植え付けるような展示をしている石材店で、親身にお墓の相談に乗ってくれるお店は皆無だと言っていいでしょう。

お墓がたくさん展示されている石材店に行ったら、店頭に展示されているお墓を一通り見てまわり、気になることをスタッフに質問してみましょう。

スタッフの資格を見る

資格を取得しているスタッフは、「お墓のプロ」ですから、安心してお墓について相談してみましょう。

また、上記の資格を持っているスタッフが揃っていれば、その石材店は建設業法に基づく「建設業の許可（石工事）」を国又は地方自治体から得ることができます。 スタッフ1人1人の資格を確認しなくても、石材店自体に「建設業の許可」があることが確認できれば、その石材店はまず「お墓のプロ」が揃っていると思っていいでしょう。

営業マンの人柄を見る

担当営業マンは、あなたのお墓作りを一番近くでサポートすることになる大切なパートナーです。
信頼できる人か、お墓作りを任せられる人か、よく見極めたいところですね。

営業マンの人柄は、どのように見分けたらよいのでしょうか？

一般的に「（お客様にとって）悪い営業マン」の特徴と言われているのは、

• すぐ契約を決めたがる
• お客様の話しをろくに聞かず、早とちり・せっかち
• 他店の悪口を言う

これに対して、良い営業マンのポイントは、大きく分けて4つあります。

• 身だしなみが整っている
• 挨拶や言葉遣いがきちんとしている
• 話しを親身に聞いてくれる

そして一番大切なのが、

• あなたとフィーリングが合うこと

大切なお墓のことですから、あなたが「話しにくいな」「どうも苦手だな」と感じる相手よりは、「話しやすいな」「私のことをよくわかってくれるな」と感じられる相手に担当してもらうようにしましょう。

社長の人柄を見る

不思議なものですが、会社の仕事の質というものは、その会社の社長の性格・人柄によって大きく左右されます。社長をみれば、その会社がどんな仕事をするのかわかると言っても過言ではありません。
石材店でも同じことです。石材店の社長（店主）の人柄が、最終的にはお墓の出来を決めるのです。

石材店の社長の人柄は、どうやって知ればいいのでしょうか？
石材店の社長の人柄を知るためには、やはり実際に会って話をするのが一番です。
しかし、大規模な石材店だったり、混んでいる石材店だと、実際に会えないことも多くなってきます。

そんな時は、石材店のパンフレットやホームページを見てみると良いでしょう。
社長がどのような考えをもって会社（石材店）を運営しているのか、どのような経緯で石材店を経営することになったのか、しっかりと会社作りをしている社長なら、主張しているものです。

スタッフや石材店の資格についても、書面で確認できて一石二鳥ですね。